2mLバイアルについて

2mLサイズはシェルバイアルを含めると、5種類の口径があります。

・標準口(8-425)
・汎用(9mm)
・広口(10-425)
・クリンプ/スナップ
・シェルバイアル

島津、日立など国内メーカーでは、標準口、広口を採用していましたが、最近ではアジレント、ウォーターズが採用している汎用を採用するメーカーが増えています。また、標準口を採用しているメーカーであっても、ラックにより汎用が使えるケースもあり、1つの機種だけでなく、メーカー・機種を複数所有している研究所では汎用を採用しているお客さまが増えております。

■バイアルの選び方

スクリューバイアルはスナップバイアルやシェルバイアルより気密性に優れ、セプタムの種類が豊富で様々なアプリケーションに対応できます。ほとんどのメーカーでスクリューバイアルを採用しています。現在使用しているバイアルの口径がわからない・・・という方は下の画像を参考にしてください。



画像左:標準口・・・島津や日本分光など国内メーカーが多く採用している規格
画像中央:汎用・・・アジレント、ウォーターズ、日立ハイテクなどが採用している規格
画像右:広口・・・島津が採用している規格


プラスチックバイアルの特性
・PE・・・耐熱温度:120℃
・PP・・・耐熱温度:135℃
・TPX・・・耐熱温度175℃ *透過性が高く、バイアル内の気泡をチェックしたい人やLC/MSでの使用におすすめです。

■セプタムの選び方

セプタムの種類は、PTFEのみ、PTFE/RUBBER、PTFE/Silicone、PTFE/Silicone/PTFE、Vitonの5種類です。

・PTFEのみ・・・耐薬品性に優れています。気密性に欠け、再シール性はありません。
・PTFE/ラバー(ゴム)・・・気密性、再シール性に優れています。
・PTFE/シリコン(ゴム)・・・気密性、再シール性に優れています。
・PTFE/シリコン/PTFE・・・気密性を保ちながら、シリコンのブリードを最小限に抑えます。
・Viton・・・フッ素ゴムで、耐薬品性、気密性、再シール性に優れています。